雑記

【シェアリングエコノミー】インドでこれは世界を変えると確信した話【UBER/Ola/Airbnb】

こんばんわ。みしゅ丸です。

 

今回は、インドで感じたシェアリングエコノミーの衝撃について書きたいと思います。

正直、こんな便利だと思っていませんでした。

 

一応IT業界に身を置く者として、ITが今世界をどのように変えようとしているか、大げさに言うとどんな革命がITによりもたらされているか、といった動向にはアンテナを高く張っているつもりではいます。

 

ただ、日本ではUBERAirbnbといったサービスが大流行しているとは言いがたく、つい最近までの僕と同じく、「名前は知ってるけど使ったことはない」「便利らしいけど、日本の法制度とは噛み合わないらしいね」くらいの認識の人も多いと思います。
シェアリングエコノミー何それ美味しいの?」みたいな人がまだまだたくさんいるのも事実だと思います。

 

今回インドでこれらのサービスを遅ればせながら初めて経験して、感じたことを書いていきたいと思います。

 

インドでシェアリングエコノミーが急速に根付いている背景

シェアすることが当たり前の文化

そもそもインドには何かを「シェア」するという概念が根付いています。

 

例えば身近な所で言うと、インド人はお弁当を当たり前のように同僚とシェアして食べます。
他の人がお弁当で持ってきたカレー(日本的なカレーとは少し違いますが)も、当たり前のように、さも自分のおかずのようにチャパティに付けて食べますし、もし日本人が遠慮していると、「遠慮せずに食え」と言って差し出してくれます。
食べきれずに余りそうだと、もったいないから食べれる人の席まで回して食べる、これも当たり前です。

 

水を飲む時でも、彼らはペットボトルに口を付けません。
理由は、口を付けるとシェアできなくなるから。

 

このように、彼らにはシェアという考えが根付いています

 

階級社会と雇用創出

インドではこのニューエコノミーとも呼ばれる、シェアリングエコノミーの仕組み自体が新しい雇用を生み出しています

 

貧富の差とはよく言いますが、その差が凄まじいインド。

近年、中国とともに人口だけではなく、その経済も驚くべきスピードで成長していますが、その背景には数学などの理系学問の強さを背景とした、優秀なIT技術者を輩出し続けてていることが挙げられます。
しかし、有名なカースト制度のなごりにより、そのような高度な技術を学べるほどの教育を受けられる人はまだ少ないというのが実情なのです。

貧富の差を少しでも無くそうと、インド政府はリザベーションシステム(Reservation system)と呼ばれる制度を導入しています。

 

簡単に言うと、公務員や一部の機関の雇用ポスト、大学などの高等教育の一部の定員を、カーストが低い人の為に分けて置くシステムです。

(このリザベーションシステムが結構面白い仕組みだと思ったので、気になった人は調べて見てください。)

 

これにより、カーストの低い人がこれまでは着くことが難しかった医者や裁判官などの職や、有名大への進学といった権利を手にするようになりました。

 

とはいっても、まだまだ職に就くのが難しいような貧困層の人がたくさんいます。
このような人たちの為に、あえて合理的な選択肢を取らないことで雇用を創出しているといった側面があります。

 

例えば、高速道路の料金所でのヒューマンオペレーションや、観光施設などの各種施設におけるチケットの手販売など。
簡単に言えば、単純労働をあえて残すことで、就業者を増やしているのです。

シェアリングエコノミーがインド経済にもたらした価値のひとつは、このような層に対する雇用です。

 

今回取り上げる、詳細は個別のサービスでも説明しますが、Uber/Olaの例あればそれはタクシードライバーですし、Airbnbであればルームメイクをしてくれるお手伝いです。

 

先進国の「シェアリングエコノミーは既存の産業を壊しうる存在」という考えと、インドのこういった「雇用を創出する」といった認識の違いが、そのサービスの浸透スピードに大きな影響を与えることは容易に想像できます。

 

インドで衝撃を受けたシェアリングエコノミーサービス

UBER/Ola

こんなに簡単に使えるタクシーの配車サービスがあるのかというなかなかの衝撃でした。

<登録方法>

アプリをダウンロードして、登録に必要なのは、電話番号クレジットカードだけ。

電話番号入力→SMSで認証→クレジットカード登録の3ステップで2分もあれば登録できちゃいます。

 

<配車から乗車まで>

配車したい時に、アプリ上(GoogleMap)で目的地を入力するだけ

近くにいるUberのドライバーが表示されて、おおよそ何分後に来るか料金も一緒に表示されるので、それで納得すればその場で待つだけです。

 

すごい量のUberドライバーがいるので、たいていの場合は5分も待ちません

乗車場所に来たタクシーのナンバーを確認して、配車した車を合っていれば後は乗るだけ。

 

海外でタクシー乗る時に英語できないドライバーとかだと、

ヒンディー語しか喋れへんのかい!

どうやったら正しく行き先伝わるんだよ!!

お前絶対ぼったくってるやろ!!

みたいなことを考えるのが面倒で、タクシーに乗るのちょっと怖いですよね

 

行き先を正しく伝えられるか」とか「本当にこの料金で合っているのか。ぼったくられてないか。」みたいな心配が一切いらないのは精神衛生上も凄く安心できます。

 

 

インドだとタクシードライバーなんかは英語ができないことも多いので、乗ったときには目的地が伝わってて、料金も決まっているこのサービスはかなりの衝撃的でした。

 

乗ったら勝手に目的地について、付いたら降りる。

支払いはクレジットカードから勝手に支払われている。

 

めちゃくちゃシンプル。近未来的な生活じゃないですか?笑

 

Airbnb

かなり良い立地でも、インドでは富豪が別荘兼サイドビジネスみたいにしているサービスアパートメントなんて、近くのホテルの半額以下で借りれたりします。

 

4人とか5人家族で泊まれるような3LDKのアパートメントとかも普通にあり、家族旅行とか使うなら、ホテルよりもむしろこっちだと思います。

 

テレビや冷蔵庫、レンジ、食器、ドライバー、バスタブなど、普通のホテルに揃っているようなものはだいたいありますし、なんなら普通にタワマンみたいなマンションに泊まれます

 

28階建ての屋上にプール、2階にジムみたいな、日本だと億ション間違い無しのマンションに泊まれます。

部屋も普通にキレイですし、雇われのお手伝いさんが部屋の掃除だけでなく、朝ごはんまで作ってくれるような所もあるようです。

 

一例で、ピンきりだとは思いますが、口コミ(ホストの人柄への評価も含む)を参考に選べば、ホテルよりは高いコスパを感じれると思います。

 

最後に

日本だと法制度等の問題もあり、なかなか導入/浸透が進んでいないシェアリングエコノミー。

法制度や社会が未熟な中国やインド等の大国で一気にこういった革命的なサービスが進むという光景は珍しくはないですが、もっと世界で起こっていることを柔軟に取り入れていく姿勢も必要じゃないのかなって気がします。

 

よくわからない法律とか、誰かの利権とかそんなくだらないことで躊躇するのは本当にもったいないです。

人々の便利を支えるための社会の仕組みであって欲しいものです。

仕組みが人々の便利を阻害する今の日本はなんだかなぁって感じがします。

 

今回はシェアリングエコノミーそのものには触れなかったので、シェアリングエコノミー自体を知りたい方は下記の本がオススメです!

 

おわり。