こんばんは、みしゅ丸です。
一応こんな僕でも就活生の人気ランキングでトップ50位内くらいに入る、そこそこの大手企業で
企業戦士辛いよー
って言いながら泣く泣くサラリーマンやってます。
ここ4年ほどは縁もあって世間一般で言う、リクルーター活動もさせて頂いてたりします。
リクルーターとして、優秀な学生の囲い込みはもちろんなんですけど、ポテンシャルのある学生を200倍とも言われる弊社の選考プロセスを通過させるため、サポートすることが最大のミッションとなります。
そんなリクルーターとして、学生のサポート時に大切にしているのが、就活活動の最初にして最大の難関ともいえるのがES(エントリーシート)のサポートです。
ES(エントリーシート)の記入について毎年何人もの学生に同じようなアドバイスをしているので、ESの記入及び、その前段の自己分析時に気をつけて貰いたい事をまとめます。
ここで記載するのはどんな業界・業種でも共通となる本当に基本的な内容ですので、業界・業種関係なく、就活生は参考にしてみてください。
エピソードなんて何でも良い。大事なのはストーリー
毎年、何人もの学生と会って就活の相談に乗っていますが、そんな中でもESに関してよく受ける質問が
- 「エントリーシートのエピソードってどういうのが良いんですか?」
- 「バイトとかだとウケ悪いですか?」
とか心配して聞いてくる学生も多いんですが、ぶっちゃけ
サークルだろうが、部活だろうが、バイトだろうが何だって良いです。
体育会系の部活だけは「根性」を容易に示せるというメリットがありますが、その他は正直何をやってたから有利とか不利というのは無いに等しいです。
そんなのよりも大事で就活生のみんなの意識が向いていないのがストーリーです。
僕が言っているストーリーって何のことかと言うと、自己分析の場合、特によくある
「人生の中で直面した困難とどう解決したか」
とか、
「あなたの強みを表すエピーソード」
みたいな設問での雛形を例に取ると、
(起)どんな困難にぶち当たった時のエピソードか。
↓
(承)何が悪くて、もしくは、何を目標に設定して取り組む事にしたか。
どんな思考や思いを持って取り組みを具体化したか
↓
(転)自分がアピールしたい強み(長所/特徴/行動パターン)は何で、
それを取り組みの中でどう発揮したか。
↓
(結)強み発揮していい結果出ましたよ。ほらね、僕の強みってこういう所にあるでしょ?
これはあなたの企業でもこうやって活かせる能力ですよ。
という起承転結の流れです。
学生から添削依頼を受けたESでよく見られるのは起と結の所にばかり目がいって、
そこだけは上手に書けているものの、全体のつながりが悪くて納得感を持って見えないです。
起→承のつながりが悪いと、何が困難だったのか上手く説明できていないので
かなりバカなESに見えてしまいます。
承→転のつながりが悪いと、そもそもエピソードと自分がアピールしたい強みが一致していないので、もう嘘にしか見えないです。
転→結のつながりが悪いのは、そこまでが上手く書けていればあまりないですが、
稀にあるのは、エピソードからわかる人間性と強みとして記載している言葉が噛み合っていない場合やその企業に求められていないような強みを書いている場合です。
本当に大事なのは起承転結です。よくできた言葉ですね。
これを意識するだけで、かなりESの質が上がると思います。
じゃあそのストーリーをどう作るか
次に、筋の通ったストーリーをどうやって作るかについて説明します。
まずは、自分がアピールしたい強みを決定する。
嘘になってしまうようなアピールポイントは駄目ですが、自分の過去の経験から、
「自分はリーダータイプだな」
「リーダーの中でも自分でバンバン意思決定して引っ張るタイプだな」
「自分はリーダーっていうよりも、リーダーの下で着実に物事を進める右腕タイプだな」
とか、なんとなくあると思います。
いくつかそういった自分の特性を洗い出し、就活で使えそうな特性を中心にリストアップしましょう。
そして自分を客観視した(ちょっとだけ美化した)ペルソナを作りましょう。
ペルソナっていうのは「外から見たらこんな人に見えるはず」みたいな、人間像です。
設定した人間像を説明できるエピソードをチョイスする
ここで初めてエピソードを選びます。
最初に設定した人物像が嘘でなければ、いくつかエピソードは持っているはずです。
逆に無いならその人物像は嘘なので、もう一度やり直しです。
多くの就活生がやりがちな間違いは、最初にエピソードありきでESを書き始めてしまうことです。
確かに、聞こえが良いエピソードを選びたくなる気持ちもわからなくもないですが、結局企業が知りたいのはエピソードではなくて、
どんな局面で、どんな思考を持って、どんな行動ができる人間なのか
という点です。
どんなに聞こえが良いエピソードでも上記の点が盛り込まれていないエピソードはただの思い出話にしか聞こえません。
ESのエピソードの中にとくに盛り込むべき内容は、
- 自分はどのような立場で活躍したか。
- 取り組みの中で強みをどのように発揮したか。
- なぜその取り組みが必要だったか。
- 取り組みの中で最も苦労した点は何か
という点は語れるように整理してください。
ストーリーに仕立てる
何度も繰り返しになりますが、大事なのは起承転結です。
-
起:その当時の組織の(自分の)状況と自分の立場説明する。
-
承:その状況はどの程度悪いか(なぜ改善する必要があったか)を説明する。
-
転:自分の強みをどのように発揮して、対策を講じたかを説明する。
-
結:それによって得られた結果と、自分の強みをキーフレーズで結論付ける。
ボリュームや順番はESで求められる分量や、問われ方によってカスタマイズして構いませんが、上記要素はストーリーとして必要な要素になるので、できるだけ盛り込むようにしてください。
ESの1項目だけではなく、全体としてもストーリーを意識する
ここまで例として扱ったのは、「苦労したエピソード」や「自分の強みを表すエピソード」という基本的な例でした。
このような単体のESの設問のみではなく、ES全体としてのストーリーももちろん意識してください。
- 自分のこれまでの経験から興味をもった事→志望業界/業種への興味
- 自分が特に大事にしたい価値観→その業界/業種でも特定の1社の志望根拠
- 自身の強み→志望業界/業種で活躍するために求められるスキルや素養
といった具合に、それぞれ背景と繋がりをもってアピールできると、
「あ、こいつキレイ事並べてるだけじゃないな」と思わせることができます。
大学の先輩で、就活無双して大手10社内定持ち!みたいな人(そこまでじゃなくても上手く行ってた人)がいれば、ESを見せてもらって見るのも良いでしょう。
上手く行ってる人のESを見るのは非常に参考になります。
もしそういった手段で、良いESを手に入れるのが難しい場合は、書籍なんかで良い例を勉強するのも1つの手だと思います。
最後に(雑多なアドバイス)
ESってあんまりちゃんと読まれてないと思ってるでしょ。
確かに、WEBテストと書類選考の段階では、学歴とWEBテストの結果だけで書類も通るという企業も多いかもしれないです。
何万と来るES全部を読むも非効率なので、そういった足切りが存在するのは仕方ないことです。
ただ、ESの命はそこで終わりではありません。
あなたが内定を勝ち得る最終面接まで、ESに記載した内容は付いて回ります。
選考プロセスが進む度に変わる面接官の唯一にして最大のインプットは、あなたが書いたエントリーシートだけなんです。
エントリーシートで記載する内容を間違うと、
「あなたが本当にもっている素晴らしい人間性や強み」、「その企業への想い」を伝えきれないまま、ろくな文章も書けない、ろくな経験をしていないと判断されて、選考が終わってしまう可能性もあります。
どうか、エントリーシートと企業研究だけは怠らずに頑張ってください。
あと、使える大人は使いましょう。
- 大人にESを見てもらう、実際にその企業で働いている人に話を聴く
- 大人に面接練習をしてもらう
といったことは、就活を進める上で就活力をブラッシュアップするのに非常に役に立ちます。
と、まぁ、偉そうな事をつらつらと書きましたが、就活頑張ってください!
おわり!