雑記

【漫画村問題】悪いのはモラルがない利用者か、時代遅れの業界か。

こんばんは。たまには社会派の記事も書いてみたくなったみしゅ丸です。

日本の通信関連事業の皇帝とも言うべきNTTグループのNTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTぷららの3社が、漫画村を初めとした海賊版サイトのブロッキング(アクセス遮断)を実施すると発表して話題になっていますね。

 

僕自身はあまり漫画自体読まないので、漫画村も利用したことはありません。
一部ずっと読んでいる漫画もありますが、好きな漫画なので本自体が欲しくて、単行本を購入しています。

 

ただ、漫画自体に対しては、
漫喫行った時に読む、友達の家に行った時に面白そうなのがあれば読んで見る
というくらいがほとんどで、そんなに深い思い入れは無いです。

 

そんなライトな漫画ファンから見た、漫画村という存在について考えて見ました。

 

漫画家が汗水垂らして仕上げた作品を勝手にタダで見れるようにするのは反対

これは誰でもわかる理屈というか、「そらそうだろ」と思いますよね。

漫画家の方達はプロですから、漫画に血の滲むような労力とアイディアに命を賭けている訳です。
繰り返しますが、漫画家はプロです。それで飯食ってるんです。

 

著作権とか知的財産権とかそんな大義以前に、やってること頭おかしいでしょ。
人が作った商品を奪い取って売り捌いてるようなもんですからね。

 

そんなことされたら誰だってそりゃ怒りますよね。
漫画家の方たちの主張は至極正しいと思います。

 

というか、自分がいかに有名な漫画家であっても、プロとしてやっている以上、こんなタダでバラ撒くことされたら漫画書く気失せて当然だと思います。

一番悪いのは、漫画村が上げた収益を漫画家に分配する仕組みがないとこ

一方で、僕みたいなライトな層からすると、はじめからコミック買うとかハードルが高い訳です。

正直、面白いのかわからないコミック1冊に400円〜500円の値段を初めから払うのは感覚的には高いと思います。

 

こんなどう見ても真っ黒のサービスを利用する人が山ほどいるという異常な状況は、消費者の感覚と、商売をする側の人の価値の感覚が合っていないのが原因の一つなんじゃないかと思います。

 

適正な価格って、本来消費者が決めるもんだと思うんですが、漫画だと、どんなにファンが多い漫画であっても、駆け出しの漫画家のコミックであっても1冊あたりの単価って同じじゃないですか。

これに対して高いと思う人は、なんとか安く(タダで)見れないかって考えるのもある意味では、理解できる発想だと思います。

要するに、利用者のモラルだけの問題じゃないのではないかと思うわけで。

 

漫画村みたいな存在は、違う見方をすれば、コミック1冊分のお金を払う程の興味はないけど、安く読めるなら読みたいみたいなユーザーに非常に価値があるということです。

報道内容によると、漫画村は広告や仮想通貨マイニング(?)等様々な手段で利益を上げていたということですが、これを漫画家の人達に分配する仕組みさえあれば、こういったサービスは非常に理にかなっていて、流行ると思います。

 

最近流行りの月額サービスみたいなのを誰かが音頭取ってやればいいのに

月会費の定額で、出版社とか横断的な漫画読み放題サービスみたいなのを作って、そこの収益(会員費、広告収益等)は読まれた数に応じて漫画家に分配されるみたいなサービスをやれば済む話だと思います。

 

一部では、似たようなサービスがあるみたいですが、ラインナップが物足りないという話しか聞きません。

別に、映画とかのサブスクリプション型のサービスみたいな、上映中の映画や比較的新しい作品が対象外なのと同じように、漫画も最新刊はさらに上位のプレミアムアカウントしか読めないとか、そういう需要に応じた強弱を付けるのは全然受け入れられると思います。

 

出版社が違うとかそういった理由でユーザーが求めるラインナップが揃わないとか、高額な値段設定とか、そこだけ利用者側の感覚と合うように気をつければ、間違いなく流行ると思います。

 

逆に、こういったユーザーに受け入れられるサービスを早く作らないと、古いコミック販売を中心としたやり方だけだと、いつまで経っても海賊版サイトとのイタチごっこが続きますし、その最終型として一番怖いのは、ユーザー側に漫画はタダで読むものという認識が定着してしまうことだと思います。

そうなってしまう前に、ユーザーとの価値感覚が合うサービスが出て来ることを望みます。

最後に

漫画って電車でも読めるし、難しいこと書いてないし、暇つぶしには最適なので、良いサブスクリプション型のサービスがいい値段であれば、みしゅ丸も入りたいです。

それで興味もったら、単行本も欲しくなるから買うと思いますしね。
最新刊が1年遅れくらいで読めるとか、そんなので十分だと思います。
早く読みたい人は買うでしょうし。

 

ここ1,2年で散々流行っている動画配信サービスみたいな良い手本があるのに、なんでそれを真似しないんだろう。
利権を守るためなのか、似たようなサービスも物足りないというか、そんな内容に映ります。
単に、ビジネスの感覚が鈍いんでしょうか。

 

わかりませんが、漫画という日本が誇るべき文化が廃らないためにも、漫画家の人にとっても、ユーザーにとっても納得のできる落とし所が見つかると良いですね。

 

おわり