こんばんは。みしゅ丸です。
2ヶ月ほど仕事でインドに行ってきました。
インドの中でも色んなところに行きましたが、今回は特に印象の強かったムンバイの有名な洗濯場ドービーガートの中に入ってみたときのことを書きたいと思います。
インドといえば、みなさんどんなイメージをお持ちでしょうか?
カーストといった階級社会や貧富の差が激しい国というイメージをお持ちの方も多いと思います。
ドービーガートは洗濯場として有名ですが、そんなインドの貧富の差を象徴するようなスラム街の一つでもあります。
ちなみに、日本語だとドービーガートと発音されますが、より現地の言葉に近い発音はドビーガット(Dhobi Ghat)みたいです。
大都市ムンバイのクリーニング屋さんドビーガート
ドビーガートには、ムンバイ中の洗濯物が集まると言われています。
ホテルのシーツから、飲食店の従業員の制服、一般市民のワイシャツまであらゆる衣類がここで生活をする人々の手によって洗われ、それぞれの元に帰って行きます。
ムンバイの洗濯事情はもう010年以上もこのドビーガートに支えられているそうです。
ちなみに、ここで生活し、洗濯をして生計を立てている人々のことをドビー(Dhobi)と言うそうです。
ドビーガート中に潜入!
ドビーガートは、ムンバイの中心地であり、駅そのものが世界遺産でもあるチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス(CST)駅から約5キロほど北に行ったところにあります。タクシーだと約20分程度で着きました。
電車だとマハラクシュミ(Mahalaxmi)駅が最寄り駅の真横にあります。
マハラクシュミ駅の出口は高架のようになっているのですが、駅の真横からみたドビーガートはこんな感じです。
上から見ると本当に洗濯だらけですね。笑
小屋みたいな部屋にヒモや棒のものが張り巡らされていて、所狭しと洗濯が干されています。
そんなスラム街の斜め向かいには、このインドの格差社会を象徴するかのように、高層マンションが建っています。
そしていよいよ、下に降りてドビーガートに入っていきます。
入り口はこんな感じなんですが、
中に入ろうとすると、イカツ目の兄ちゃん二人に止められます。
冷やかしで来たと思われて絡まれたのかと思いましたが、
「俺達がここを取り仕切ってるから、中に入りたいなら100ルピー払え、写真撮りたいなら更に100ルピーで合計200ルピーだ。」
と言ってくるので、どうやら入場料を取るビジネスしているようでした。
確かにちょっと中に入るの勇気いったんですが、せっかく来たしなーという思いがありつつ、こいつらに200ルピー払うのは癪だなと思い、とりあえず帰る素振りをしてみると、
「ちょっと待て、100ルピーで写真撮ってもいいから、入ってけよ」
みたいなツンデレなこと言ってきたので、「まぁそれなら良いか」ってことで中に入りました。
ちなみになぜ彼らにお金を貼る必要があるのかは最後までわかりませんでした。笑
中はこんな感じになっています。
こんな感じのスペースの中に一人ずつ入り、洗濯物を1枚ずつ手洗いしています。
洗濯している様子
洗濯が完了したものは、こうやってパッキングされ、クライアントの元へ返送されて行きます。
入る前に想像していたよりも、中の人達は優しく、写真を取ってくれたり、気さくに話しかけて来たりしました。
物乞いやお金を乞うこともなく、優しく話してくれます。
何人かの男には「タバコ一本くれよ」みたいなことを言われましたが、「持ってないよ」って言うと、「どこの国から来たんだ?」みたいに話してくれう気さくな兄ちゃんでした。
別に恐怖を感じるようなことは何もなかったです。
最後に
入る前は、「スラム街」というイメージが強かったので、荒んだ人達にボコボコにされるかも、とか心配しましたが、中の人も慣れていて全然そんなことなかったです。笑
逆にあんな環境で、観光にきた外国人に微笑みかけられる心の余裕に関心させられました。
ドビーガートといえば、スラムドッグ・ミリオネアという映画の撮影でもスラム街として使われていることで有名ですね。
もしムンバイに行かれる機会があれば、是非中に入って体験してみることをおすすめします。
※何か起こっても責任はもちろん取れませんが。
終わり!
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